アンガーマネジメント
【対人スキル】アンガーマネジメント|職場で「怒り」と上手に付き合うための技術
監修 アイデンド株式会社
はじめに
現場では、「怒らないようにしなきゃ」と我慢を重ねた末に、限界で一気に爆発してしまう方もいます。大切なのは感情をなくすことではなく、早めに気づいて安全に扱える形へ変えていくことです。
「また怒ってしまった」と自己嫌悪に陥っていませんか?怒りは人間の自然な感情です。問題はその扱い方。職場で怒りをコントロールし、良好な人間関係を築くためのアンガーマネジメント技術を解説します。
- この記事でわかること:
- 6秒ルール
- 「べき」の見直し
- 記録と振り返り
結論:怒りは「悪」ではなく、マネジメントすべき「エネルギー」
- 6秒ルール: 怒りのピークは6秒。この間に反応しなければ冷静さを取り戻せる。
- 「べき」の見直し: 「こうすべき」という固定観念が怒りの火種。柔軟な思考を身につける。
- 記録と振り返り: 怒りのパターンを知ることで、予防策が立てられる。
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目次
1. なぜ職場で「怒り」のコントロールが重要なのか?

職場における怒りは、人間関係を壊し、チームワークを乱し、最悪の場合、解雇や退職につながります。
怒りをぶつけた瞬間、仕事の成果や築いてきた信頼関係が一瞬で崩れることがあります。特に障害のある方が就労を目指す場合、感情のコントロールは「職業準備性」の重要な要素として評価されます。
怒りが仕事に与える悪影響
- 人間関係の悪化: 同僚や上司との信頼が失われる
- 評価への影響: 「感情的な人」というレッテルを貼られる
- 心身の疲労: 怒りを繰り返すと、自分自身も疲弊する
しかし、怒りそのものは「悪」ではありません。自分を守るための自然な感情反応です。大切なのは、その扱い方を学ぶことです。
2. アンガーマネジメントの基本技術「6秒ルール」

怒りの感情は、発生してから6秒間がピークと言われています。この6秒間をやり過ごすことができれば、衝動的な行動を避けることができます。
6秒間を乗り切るテクニック
- 深呼吸: ゆっくり4秒吸って、4秒止めて、4秒吐く
- 数を数える: 心の中で1から6までゆっくり数える
- その場を離れる: 「少し席を外します」と一言伝えて距離を取る
- 手を握る: 両手をギュッと握り、意識を手に集中させる
アイデンドでは、このような「クールダウン技術」を実際の作業場面で練習できます。
3. 「べき思考」を手放して怒りの火種を減らす
多くの怒りの根底には「こうあるべき」という思い込みがあります。
- 「約束の時間は守るべきだ」
- 「報告は細かくするべきだ」
- 「私の意見は尊重されるべきだ」
これらの「べき」が裏切られたとき、私たちは怒りを感じます。しかし、他人には他人の「べき」があり、必ずしも自分と同じではありません。
「べき」の許容範囲を広げる
- 自分の「べき」を書き出す: どんなことに怒りを感じやすいか認識する
- 「まあ、いいか」を練習する: 小さな違反には目をつぶる練習をする
- 相手の事情を想像する: 「何か理由があるのかも」と考えてみる
この思考の柔軟性が、怒りの発生頻度を減らしてくれます。
4. あなたは当てはまる?セルフチェックリスト
読者が自分事として捉えられるよう、簡単なチェックリストを設けます。
- [ ] 些細なことでカッとなってしまう
- [ ] 怒った後に自己嫌悪に陥ることがある
- [ ] 言いたいことを我慢して、後で爆発してしまう
- [ ] 「なんで自分だけ」という不公平感を持ちやすい
ひとつでも当てはまる方は、ぜひ一度ご相談ください。
5. アイデンドでのアンガーマネジメントサポート
就労継続支援B型事業所「アイデンド」では、アンガーマネジメントを職業準備性の重要なスキルとして位置づけ、以下のサポートを提供しています。
相談では、「怒りを出すのが悪い」と感じるあまり、必要な困りごとまで飲み込んでしまう方もいます。アイデンドでは、怒りを抑え込むのではなく、「困っていることを落ち着いて言葉にする」練習まで含めて支援します。
- SST(社会生活技能訓練): 怒りの場面をロールプレイで再現し、適切な対応を練習
- 個別面談: 怒りのトリガーや「べき思考」を支援員と一緒に整理
- クールダウンスペース: 感情的になった時に一時的に落ち着ける場所を用意
- 日報での振り返り: その日の感情の波を記録し、パターンを把握
スタッフからのワンポイントアドバイス
スタッフより
「怒ってしまった自分」を責める必要はありません。大事なのは、怒った後にどう行動するか。アイデンドでは失敗しても大丈夫な環境で、一緒に練習していきましょう。
怒りの記録「アンガーログ」をつけてパターンを知る
自分がいつ、何に対して怒りを感じるかを記録することで、怒りのパターンが見えてきます。
アンガーログの書き方
| 日時 | 状況 | 怒りレベル(1-10) | 自分の「べき」 | その後の対応 |
|---|---|---|---|---|
| 例 | 会議で意見を否定された | 7 | 意見は尊重されるべき | 深呼吸で落ち着いた |
1週間記録を続けると、曜日や時間帯、特定の人物や状況で怒りやすいパターンが見えてきます。パターンが分かれば、事前に対策を立てることができます。
アイデンドでは、支援員と一緒にこのアンガーログを振り返り、対策を考えるサポートを行っています。
まとめ
- 6秒ルールで、怒りのピークをやり過ごす
- 「べき思考」を見直し、柔軟性を身につける
- アンガーログで自分のパターンを知り、対策を立てる
怒りは、うまく付き合えば自分を守るエネルギーになります。アイデンドで一緒に、怒りとの付き合い方を練習していきませんか?
アイデンドは、八戸・十和田地区を中心に、一人ひとりの「自分らしさ」を大切にする就労継続支援B型事業所を展開しています。また、クリエイティブな活動を支援する「manaby CREATORS」ブランドを通じて、Web制作やデザインなど、従来の枠にとらわれない新しい働き方の選択肢も提供しています。地域の皆さまと共に、一歩ずつ未来へ歩んでいける場所でありたいと考えています。
よくある質問(FAQ)
Q. 怒りっぽいのは性格だから直らないのでは?
怒りやすさには個人差がありますが、アンガーマネジメントは「スキル」です。トレーニングで身につけることができます。性格を変えるのではなく、対処法を増やすイメージです。
Q. 怒りを抑え込むのは身体に悪くないですか?
「抑え込む」のではなく「上手に表現する」ことが大切です。怒りを感じたことを認め、冷静になってから適切に伝えることで、心身への負担を減らせます。
通い方や作業内容についてもう少し知りたい方は、アイデンドの事業所へお問い合わせください。利用を決めていない段階でもご相談いただけます。